原因
過敏性肺炎の原因となる抗原は300以上あるとされています。頻度の高いものとしてカビが挙げられ、特にトリコスポロンという真菌が原因になることが多く、これは主に木造の古い家に生息します。また、カビの生えた穀物や干し草の中にいる菌や、エアコンや加湿器に生じた菌など、さまざまな菌が抗原となりえます。菌は一般的に高温多湿の環境を好むため、過敏性肺炎は夏に頻発し、夏型過敏性肺炎と呼ばれています。
そのほかの抗原として、きのこの胞子、鳥類の糞または羽に含まれるタンパク質、ポリウレタンの原料の1つであるイソシアネートなどが挙げられます。
このような抗原を吸い込むことで、リンパ球が抗原に対して反応し、肺内にリンパ球が増えることによって炎症が起こると考えられています。一般的に急性過敏性肺炎は高濃度の抗原にさらされることで生じ、慢性過敏性肺炎は低濃度の抗原に長期間さらされることで起こります。
医師の方へ
過敏性肺炎について
過敏性肺炎の概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
「過敏性肺炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします