検査・診断
問診と身体診察の後、胸部X線検査や胸部CT検査、呼吸機能検査、血液検査などを行います。まず胸部X線検査を行うのが一般的で、検査の結果から過敏性肺炎が疑われる場合に胸部CT検査を実施します。過敏性肺炎があると、これらの画像検査でスリガラス陰影と呼ばれる淡い陰影が認められます。また、呼吸機能検査によって肺活量や酸素を取り込む能力などを調べ、肺がどのくらい機能しているかを評価します。血液検査は、原因となる抗原の手がかりを探すためや、ほかの原因を除外する目的で行います。
このような検査を基に診断しますが、それでも診断がつかない場合には気管支肺胞洗浄検査や肺生検が必要になることがあります。気管支肺胞洗浄検査では、気管支鏡を用いて肺を生理食塩水で洗浄し、回収した液に含まれる細胞を調べます。肺生検は肺の一部の組織を採取して顕微鏡で調べる検査で、方法として経気管支肺生検や胸腔鏡を用いて組織を採取する場合と開胸して採取する場合の3通りがあります。
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