検査・診断
鎖肛が疑われる際には、レントゲン写真や造影剤を用いた画像検査、超音波エコーやCTなどの検査が治療方針を決定するために重要です。特に、直腸の開口と恥骨直腸筋との位置関係を把握することが重要になります。
口から嚥下(口の中の食物をのみくだすこと)された空気は、時間経過と共に胃、小腸、大腸へと移動し、最終的にガスとして肛門から体外に排泄されることになります。しかし、鎖肛があると大腸がどこかの段階で行き止まりになっているため、空気が留まってしまいます。このことを確認するためにレントゲン写真撮影を行います。この検査を通して、直腸の盲端部位と恥骨直腸筋の位置関係を推定することができます。
また、どこに直腸が開口しているのかを観察する際には造影剤検査を行います。膀胱に開いている鎖肛であれば、直腸に造影剤を入れることで同時に膀胱にも造影剤が混入することになります。
さらに、骨盤部CTを撮影して、恥骨直腸筋の発達具合の観察も行われます。鎖肛の患者さんは肛門をしめる筋力が弱いことが多いため、筋力の発達具合を正確に確認することは、手術のタイミングを決定するにあたり重要な情報となります。
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