症状
鎖肛は、出生後間もなく肛門が確認できないことから診断されます。鎖肛では、肛門が完全に閉鎖していることもあり、排便を認めることができません。そのため、母乳やミルクなどを飲むにもかかわらず便を排泄できないことになり、嘔吐や腹部膨満などをきたすようになります。
鎖肛では、肛門は閉鎖していることもあれば、本来ある位置とは異なる部位に開口していることもあります。直腸が陰嚢に開いていることもあれば、膣や膀胱、尿道などの排尿器官や生殖器官に関連した臓器につながっていることがあります。そのため、便が膣から出てきたり、尿中に便が混入したりすることもあります。
出生後間もなく病気を指摘されることの多い鎖肛ですが、幼児期以降に病気を指摘されることもあります。この場合には、便が細いことや(排便の出口が狭いため)、便秘気味という症状を認めます。
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