さこう

鎖肛

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治療

鎖肛の治療は、正常な排便機能の確立を目的として行われます。直腸の盲端が皮膚(ひふ)に近い位置にある低位型の鎖肛であれば、新生児期早期の段階で外表面から(あな)をあけ、排便の通り道を形成します。その後、早い段階で肛門の形成術を行うことになります。

一方、直腸の盲端部位が高い位置にある中間位や高位型の場合は、適切な排便機能に重要である筋肉の発達が足りなく、早期の手術では正常な排便機能の確立を行うことが困難です。そのため、新生児期の間は人工肛門を増設して便の排泄を促す通り道を形成します。その後、体の成長、体重増加と共に筋肉がつくようになるため、時期を見計らって根治的な肛門形成術を行うことになります。

鎖肛の治療では、手術を行ったあとも排便習慣を確立する訓練が必要になります。浣腸(かんちょう)適宜(てきぎ)行いつつ、便意を感じたらトイレに行くといった習慣を確立することになります。

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