目的・効果
鎮痛薬は痛みを取り除いたり、和らげたりするために用いられる薬です。
痛みには3つの要素として、侵害受容性と神経障害性、痛覚変調性があり、主に鎮痛薬が効果を示すのは損傷部位の炎症反応によって引き起こされる侵害受容性の痛みに対してです。
侵害受容性疼痛は一般的に急性痛といわれる痛みのほとんどが該当し、鎮痛薬のアセトアミノフェンや抗炎症薬のNSAIDsなどが効きやすい痛みです。
神経障害性疼痛は、痛みを伝える神経の損傷や病気が原因で発生すると考えられている神経の痛みです。侵害受容性の要素に有効なタイプの鎮痛薬では効果がみられないことが多く、抗うつ薬、抗けいれん薬などが用いられます。また、それでも効果が得られない場合にはオピオイドの使用が検討されます。
なお痛覚変調性疼痛は、皮膚や筋肉などのけがや神経・脳に損傷がないにも関わらず痛みが生じている状態です。ストレスや不安など心理社会的な要因が大きく関係していると考えられており、侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛に痛覚変調性疼痛が加わることで痛みが強くなりやすいといわれています。
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