症状
離人症とは、自分自身の意識(自我意識)や自己の感覚、または自己を取り巻く環境や物事について現実感が得られず、疎隔されていると感じる症状を指します。また、自分の意識が体から離れていったり、自分自身を客観的に観察したりするような状態に陥ることもあります。
具体的には、以下のような感覚が挙げられます。
- これまでの自分の感覚が普段と異なるように繰り返し感じる。
- 世界がぼやけてみえ、曖昧に夢を見ているかのように感じてしまう。
- 現実感を喪失し、その意味合いがわからなくなってしまう。
- 自分の身体の大きさや形が違って感じる。
- 見たことのない光景を見たことがあると感じたり(デジャヴ:既視感)、見たことがある光景を見たことがないと感じたりする(ジャメヴ:未視感)
など
また、「自分と世界の間にベールがあり世界がぼやけて感じる」と表現されることもあります。
ただし、離人症状が出ている間は意識状態が混濁していたり、見当識障害が認められたりするわけではなく、現実検討能力は正常に保たれています。
また、離人症は単独で生じることは少なく、多くは解離性障害のその他の症状と共に認めらます。
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