症状
頚椎症性脊髄症は、脊髄が圧迫されてダメージを受けることでさまざまな神経症状が現れます。
脊髄へのダメージが軽度な場合は、軽い手足のしびれや感覚の異常などの症状のみが現れますが、ダメージが大きくなると手足の筋力低下、運動麻痺、頻尿や失禁など膀胱と直腸機能低下といった症状が現れるようになります。
特に、頚椎症性脊髄症では、箸を使う、ボタンをかける、字を書くといった手指の細かい動作ができない、スムーズな歩行ができないなど特徴的な運動麻痺が生じます。
自身でこの病気をチェックできる簡便な方法として10秒テストがあります。
このテストは10秒以内に両手でできるだけ早くグーとパーを繰り返す方法で、20回以下であれば、頚椎症性脊髄症の可能性があります。
また、特徴的な歩行障害として痙性歩行といわれる症状があります。これは両脚が突っ張って、つま先を引きずるような歩き方で、進行すると躓いて転倒しやすくなります。
歩行時や立っているときに足首を背屈すると足がけいれんする“クローヌス”と呼ばれる異常反射が出現することもあります。いずれにしても転倒して頭部をぶつけたりすると、頚椎症性脊髄症が急速に悪化しますので、歩行がおかしいと感じたときは要注意です。
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