症状
類上皮肉腫の約70%は手や指、足など四肢の末梢の浅い部分に発生し、遠位型(古典型)と呼ばれます。残りの約30%は鼠径部など体の中心に近い深い部分に発生し、近位型と呼ばれます。遠位型は、早期は皮下のやや硬めのしこりや治りづらい“かさぶた”のような症状として発症することが典型的です(図)。通常は痛みもないため、治りづらい“おでき”として放置され、診断や治療が遅れるケースがしばしば見られます。近位型は鼠径部や陰部などのやや深い場所に発生することが多く、5cmほどに大きくなってから発見される傾向があります。いずれも進行すると神経や筋肉を侵して痛みや動きづらさを生じたり、リンパ節(手であれば腋の下のリンパ節、足であれば鼠径部のリンパ節)への転移を生じたりします。さらに進行すると、肺や内臓に転移し命を脅かします。
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