原因
高カリウム血症の原因には、腎機能が低下する状態や、カリウムの排出を妨げる薬、カリウムの過剰摂取などが挙げられ、多くの場合これらが複数合わさって発症します。
腎機能が低下する腎臓の病気
腎臓は体内の余分な水分や電解質、老廃物を尿として体外に捨てる役割を担う臓器です。そのため、腎機能が低下すると、腎臓から尿として捨てられるカリウム量が減少し、血液中のカリウム濃度が高くなります。副腎機能低下(副腎不全)でも高カリウム血症が引き起こされることがあります。
カリウムの排出を妨げる薬
カリウムの排出を妨げる薬として、カリウム保持性利尿薬、高血圧の治療で用いられるACE阻害薬やARB阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが挙げられます。
このようなカリウムの排出が妨げられる薬によっても、血液中のカリウム濃度が高くなります。
カリウムの過剰摂取
カリウムを多く含む食事や、カリウムを使用する治療も高カリウム血症の原因になり得ます。ただし、腎臓の機能が正常であれば、大量にカリウムを摂取しても上手く排泄されるため、過剰摂取自体が高カリウム血症の原因になることはまれです。
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