原因
POEMS症候群は体内で形質細胞が増殖し、この形質細胞がVEGF(血管内皮増殖因子)というタンパク質を過剰に産生することで発症します。 形質細胞とは、体内に入ってきた病原体を攻撃する「免疫グロブリン」という抗体を産生するはたらきを持っており、生体にとってとても大切なはたらきを担っています。しかし、POEMS症候群においては形質細胞が異常に血液中に増えてしまい、VEGFが正常の3〜5倍、患者さんによっては100倍近くになります。異常に上昇したVEGFが、POEMS症候群二関連する種々の症状をもたらします。なお、形質細胞の増殖がVEGFを産生するメカニズムはいまだ解明されていません。 VEGF(血管内皮増殖因子)はその名の通り、血管の増殖を促し、新しい血管を作り出すはたらきを持ちます。またVEGFは血管透過性を亢進(血管壁を物質が通過しやすくなること)させるため、VEGFが増えると血液中から体内へ水分が漏れやすくなります。このはたらきが全身の毛細血管に作用することで、全身にあらゆる症状をもたらすのです。
より詳細は、こちらの記事を参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170612-006-ZP
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