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POEMS症候群

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治療

POEMS症候群の治療方法は、ここ数十年のあいだに劇的な変化を遂げており、その治療成績も改善してきています。選択されうる治療方法としては、放射線療法、自己末梢血幹細胞移植、MP療法(ステロイドと抗がん剤であるメルファランの組み合わせ)、サリドマイドなどを挙げることができます。症状の出方や、患者さんの年齢、治療に対してどれほど耐えることができるか、などを加味して治療方法を決定します。 たとえば自己末梢血幹細胞移植は治療効果としてはとても高いものですが、とても強い治療法になります。高齢者やもともと全身状態の悪い患者さんの場合、治療そのものに耐えることができない可能性もあります。 一方、サリドマイドはこうした患者さんに対してとてもよい適応になる可能性が示されています。しかしサリドマイドには薬害を起こした負の歴史もあり、サリドマイドを内服した妊婦さんから出生した赤ちゃんに奇形が多発した時代もありました。そのため POEMS症候群に対しての治療効果が示唆されていても、保険適応下で使用することは出来ず、使用できる施設も限られていました。 この現状を改善するために2010年9月から2015年8月まで千葉大学神経内科主導の治験が行われ、サリドマイドがPOEMS症候群に有効であることが実証されました。この結果を受け、2017年7月現在、サリドマイドの保険適応下使用を目的にさらに活動が加速しているところです。

より詳細は、こちらの記事を参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170612-007-FO

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