検査・診断
自覚症状などからS状結腸軸捻転が疑われる際は、まずX線検査やCT検査、注腸造影検査などを検討します。そのほか、大腸内視鏡検査や血液検査が併せて行われることもあります。
X線検査・CT検査
X線検査では、大腸内にたまった逆U字型や大きなコーヒー豆のように拡張したガスの形状がみられます。
CT検査では、大腸を固定している腸間膜のねじれや、大腸に穴が開いて腹腔内に遊離ガス*や腸液が漏れていないかを確認します。
*遊離ガス:通常は腹腔内に存在しない空気が、消化管に穴が開いて漏れ出たもの。
注腸造影検査
X線検査の1つで、肛門からチューブを挿入し、造影剤や空気を注入したうえでX線を撮影することにより、大腸の様子を観察します。S状結腸の部分で大腸が細くすぼまっている場合、S状結腸軸捻転が疑われます。
大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡(いわゆる大腸カメラ)を挿入し、大腸の内部を観察する検査です。大腸の内側の粘膜に浮腫や出血、壊死などがないかどうか確認できるほか、大腸が狭窄しているかを確認することができます。
血液検査
白血球数、CRP値などから体の中の炎症の有無やその程度を確認します。
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