公平直樹先生が診療にかける思い

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公平直樹先生が診療にかける思い

個々の患者さんに合わせた最適な治療を

沼津市立病院 泌尿器科
公平 直樹 先生

日本において近年急速に増加している前立腺がん。記事1『前立腺がんとは?その症状、原因、治療選択』では前立腺がんの症状や治療選択について、記事2『前立腺がんに対する手術の種類−開腹手術から腹腔鏡手術、ロボット手術へ』では手術の種類についてご説明しました。静岡県にある沼津市立病院では、2019年4月より泌尿器科の入院診療を再開します。同科に赴任される公平直樹先生は「最新の医療を学び続ける努力、時間は惜しまない」と話します。公平先生が診療において心がけていることや今の思いを伺いました。

医師になり、泌尿器科を選んだ理由

父の影響で医療にはもともと関心があった

父は医師で、研究者として薬の開発に携わっていました。そんな父の背中をみて育ったので、もともと医療には関心があり、迷いなく医師を志しました。

泌尿器科は幅広い疾患に対し内科的・外科的にアプローチできる

泌尿器科に進んだのは、1人の患者さんについて、診療から外科的治療や内科的治療までを広くみたいと思ったからです。また、泌尿器科は尿路疾患から生殖器系、女性の骨盤疾患まで、幅広い疾患を守備範囲としています。そのようにさまざまな疾患を扱う分野で、患者さんの治療に向き合いたいと思いました。

診療において心がけていること

最新の医療を学び続ける努力、時間は惜しまない

現在、医師の長時間労働が社会的に問題視されていますが、個人的にはあまり問題とは考えていません。患者さんに標準的で質の高い治療を提供するためには、日々研鑽することが重要であり、その時間は決して惜しみません。自分の勉強不足によって患者さんに最適な治療が提供できない、という状況が生まれることのないよう、私たちは常にそのときの最新の医療を学び続ける使命があると考えています。

患者さんに適切なタイミングで治療を提供したい

現在、ゲノム・遺伝子・免疫などの基礎医学分野は大きく進歩し、さらに医療機器開発が進展したことで、医療が大きく変化しようとしています。

このように医療が大きく変化している時代において臨床現場に立っていると、医療格差、医療の一極集中は大きな問題であると思われます。大病院に新しい医療機器が導入されて患者さんが2倍3倍と集中した場合に、医療機関も2倍3倍、医療スタッフも2倍3倍になればよいのですが、現実的にはそうなりません。実際には、残念ながら患者さんの待ち期間が延びるだけです。

大学病院・研究センターなどの医療機関でなければ提供できない医療もありますが、標準的医療とされているものは、地域の基幹病院であれば、地域の患者さんに提供できるようにするべきだと考えます。手術によっては3人、4人と人員を要する場合がありますが、幸いにも静岡県内には関連病院・協力病院が多数ありますから、医師を招集して適切な体制を整え、最善の医療・手術を提供しています。

市民公開講座など情報発信にかける思い

沼津市立病院では、定期的に市民公開講座などの情報発信を行っています。病院から地域の患者さんに向けてしっかりと情報発信を行い、病院が得意とする治療をアピールすることで、患者さんが治療にたどり着ける可能性があるため、その重要性は大きいと考えています。

また、地域の開業医の先生方とも緊密な連携を築けるように心がけています。もし、気になることがありましたら、かかりつけの開業医の先生に相談されるか、当院の医療連携室にご連絡をください。受診の手配が得られるかと思います。

市民公開講座はこれからも定期的に実施していきます。また、これからは地域内の病院間の連携をスムーズに行うために、直接お話をする機会を増やしたいと考えています。

次回の市民公開講座は、2019年3月16日(土)を予定しています。テーマは「泌尿器科の診療再開について」、場所は沼津市立図書館の予定です。

 

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    沼津市立病院

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