国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院で取り扱った症例

この病院で治療をした実際の症例について、医師のインタビューを元に作成しています。

  • 再発を繰り返し、何度も手術を行った60代男性の肝臓がん

    國土 典宏 先生
    • 肝臓がん

    肝臓がんの症例について、国立国際医療研究センター病院 理事長の國土 典宏こくど のりひろ先生にお話を伺いました。 再発を繰り返し、何度も手術を行った60代男性の肝臓がん こちらの患者さんは肝臓がんの診断後、手術の度に再発を繰り返したため、1年おきに4回の手術が必要となりました。繰り返し手術を行うと癒着を引き起こすため、手術の難易度が高くなりますが、1回1回丁寧に手術を行い、再発するがんをきれいに取り除くことを心がけました。 最初の手術から10年経過するが無再発 4回目の手術を行った後は幸い再発がなく、最初の手術から10年経過しましたが、今もお元気に生活されています。このように肝臓がんでは繰り返し手術を行っても治療成績が落ちることがなく、何回か繰り返すことによって再発を抑えられることもあります。

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  • 薬物療法を行って手術可能になった80代女性の肝臓がん

    國土 典宏 先生
    • 肝臓がん

    肝臓がんの症例について、国立国際医療研究センター病院 理事長の國土 典宏こくど のりひろ先生にお話を伺いました。 薬物療法を行って手術可能になった80代女性の肝臓がん こちらの患者さんは発見時すでに肺転移のある肝臓がんで、手術は難しいと判断されたため、分子標的薬などの薬物療法を行うことになりました。1年間薬物療法を行ったところ、肺転移の影が消えたほか、肝臓のがんも血流がなくなり小さくなったため、当院で手術治療を行うことになりました。 薬物療法によって手術可能になるケースもある 手術の結果、肝臓のがんをしっかり取り切ることができました。近年は肝臓がん治療における薬物療法の進歩が著しく、薬物療法を行うことでがんが小さくなり、手術が可能となる事例も増えてきています。このまま薬物療法の進歩が進めば、より多くの肝臓がん患者さんに対して手術治療を行い、根治が目指せるようになるのではないかと期待しています。

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