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インタビュー

切迫早産で自宅安静となった場合の過ごしかた

切迫早産で自宅安静となった場合の過ごしかた
金山 尚裕 先生

浜松医科大学医学部 産婦人科学 教授

金山 尚裕 先生

切迫早産を避けるために大切なのは「安静」にすることです。しかし、「安静」といっても、家の中でじっとしているだけでよいということではありません。

ここでは、「自宅安静」と言われた場合の過ごし方、食生活での注意点などをお伝えしていきます。引き続き、浜松医科大学教授の金山尚裕先生にうかがいました。

切迫早産を回避するためには、腟の状態を良い状態に保つことが大事です。

そのため「自宅安静」といわれたら、ストレスのない安静な生活を送るよう心掛けましょう。ストレスのない生活は個々に異なりますが、例えば半身浴をしたりフットバスをしたり、重症でなければ(そもそも重症であれば入院管理が必要ですが)1日20~30分散歩をするなど、体の循環を良くすることが効果的です。

安静にしなければならないからといって、ずっと同じ姿勢をとり続けるなど、循環が悪くなるようなことは避けたほうがよいです。

また、足の冷えがあるとお腹が張るので、冷え対策を行うことも大切です。

繰り返しになりますが、腟内環境を整え感染・炎症を引き起こさないが大事です。そのためにも、バランスの良い食生活を心がけましょう。

具体的に摂取するとよいといわれているのは、乳酸菌です。乳酸菌が含まれている発酵食品、ヨーグルト類、特に強化ヨーグルト(®LG21、®R1)などはよいと思います。その他、積極的に摂取したほうがいいものは、野菜に含まれるビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、そしてビタミンDです。ビタミンDが足りない人は、に切迫早産になりやすいといわれています。ビタミンDはシイタケ、きのこ類などに含まれています。大豆食品に含まれるアルギニンは血液循環を改善しますので大豆食品も多めに取りましょう。

一方、妊娠中には避けたほうがいいのが、スナック系のおかし、マーガリン、カップ麺などです。これらの食品には、細胞膜を傷めるといわれているトランス脂肪酸が含まれています。トランス脂肪酸が多く含まれている傾向のある食品は農林水産省が発表していますので、参考にしてください。

農林水産省ウェブサイト

痩せている人は早産になりやすい上に、赤ちゃんに栄養が届きにくく、赤ちゃんが小さい状態で生まれる可能性が高いため、リスクになります。

厚生労働省の妊娠後期の推奨接種カロリーが2400キロカロリーといわれていますが、最近では極度なダイエットを行っている方が増えており、中には1日1600キロカロリーしか摂っていない方も多いようです。こうした背景で小さく生まれる子や早産で生まれる子が増えていることは、社会的な問題となっています。

妊娠をしたら意識的に心がけるべきことは、バランス良くしっかり食べることです。妊娠中の体重増加を気にされる方がいらっしゃいますが、妊娠初期に妊娠する1年前の体重から5kgぐらい増えた方のみ、体重管理に気を付けるのがよいといわれています。

それ以外の人は、体重管理を意識せず、妊娠中でもバランスよく積極的にたくさん食べましょう。赤ちゃんが小さく生まれるということは、生まれた時点で将来的にも健康へのリスクを負ってしまうのだということを理解してください。

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