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若手医師・医学生の皆さんへ——市立東大阪医療センター神経内科における研修の特徴と面白さ

若手医師・医学生の皆さんへ——市立東大阪医療センター神経内科における研修の特徴と面白さ
隅 寿恵 先生

市立東大阪医療センター 神経内科 部長

隅 寿恵 先生

目次
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大阪府東大阪市に位置する市立東大阪医療センターは、中河内地域(八尾市、柏原市、東大阪市の3市)における公的病院として急性期医療を担い、患者さんの診療に尽力しています。同院は、地域の基幹病院として臨床研修医の基幹型臨床研修プログラムなどを実施し、医師の育成にも貢献しています。本記事では、同院の神経内科にフォーカスし、その特徴や研修の魅力についてお話を伺います。

※市立東大阪医療センターでは、随時、初期研修医(初期臨床研修医)、専攻医(後期臨床研修医)を募集しています。詳しい情報は、採用情報ページをご覧ください。

市立東大阪医療センター 神経内科における研修の特徴とは?

診療を通じて、さまざまな神経疾患の知識と経験を積むことができる

東大阪市の人口は50万人弱(2019年9月1日データ)で、大阪府で3番目に人口の多い都市です。当院には常勤の神経内科医が在籍し、24時間体制で、脳炎など入院加療を必要とする方を含めた神経疾患の患者さんを受け入れています。また、神経内科は扱う病気の範囲が広いため、一般的には神経・筋難病と脳卒中を分けてどちらかを診療する医療機関もあるのですが、当院では神経・筋難病、脳卒中を含めて、あらゆる神経疾患の患者さんを受け入れています。脳卒中の患者さんに対しては、神経内科医として内科診療の部分をしっかりと対応し、血管内治療が必要なときには脳神経外科と連携をとります。

このように、当科では脳卒中を含めたさまざまな神経疾患に対応しているため、日々の診療を通じて知識と経験を積むことができます。

診療に加え、療養生活を支えるためのチーム医療を実践的に学ぶことが可能

当院は、2018年11月、大阪府より「大阪府難病診療連携拠点病院」に指定されました。大阪府難病診療連携拠点病院の役割は、1)難病の診断を正しく行うための医療を提供すること、2)遺伝学的検査および遺伝カウンセリングの実施(または適宜、他院への紹介など)、3)大阪府民に対する情報提供です。

難病とは、原因が不明で治療方針が確立しておらず、かつ後遺症を残す可能性がある病気、そして、長期的な療養が必要となるため経済的・精神的な負担が大きい病気と定義されています。神経・筋難病の場合には、症状などの影響により生活障害が生じやすいことから、神経内科医や保健師が早期から患者さんの道先案内人となり、地域でのケアを担当してくれる在宅療養の専門家(かかりつけ医、訪問看護師、理学療法士など)とスムーズに連携をとることが重要となります。そのために、多職種が集まるカンファレンスでじっくりと話し合い、協働する必要があるのです。当科では、このような取り組みを通じて、難病患者さんの診療のみならず、療養生活を支えるためのチーム医療を実践的に学ぶことができるという強みがあります。

神経内科チームのカンファレンスの様子

若手であっても主治医として診療の中心的な役割を担い、活躍できる

患者さんの診療において治療方針や検査などを先導するのは、主治医の役目です。それはたとえ専攻医であっても同じですから、彼らは、診療ガイドラインや論文を勉強しつつ、カンファレンスでは患者さんの経過や検査結果について自分の言葉で報告します。当科で初期研修を行う若手医師たちはこの形を当たり前として育ちます。

このような診療スタイルの目的は、患者さんのための医療を追求することです。医療情報は年々アップデートされますから、そのとき最善の医療を提供するためには、主治医がしっかりと患者さんと向き合い、その病気について学び続けることが重要です。ですから、私たちは「患者さんのためにどちらに理があるのか」という視点を常に持ち、その熱い思いをカンファレンスで交わし合い、患者さんの診療にあたっています。

「勉強したい」という要望があれば、最大限応える

私たちは、研修医の「勉強したい」という気持ちを精一杯応援します。たとえば、学会主催のセミナーやワークショップに参加したい、日本精神神経学会で発表したい、海外に行ったことはないけれど国際学会で発表したい、短期間の国内留学をしたい、といった要望があれば、最大限その要望に応えます。チームの皆で分担している当直業務があるため、長期間の不在は難しいことがありますが、短期間であれば旅費・宿泊費などを含めて可能な限り調整を試みます。

神経疾患における臨床と神経病理を対比して学べる環境

当院は、急性期医療を担う病院でありながらも、神経病理学を基盤とした基礎研究の視点を忘れずに臨床に向き合うことを指針としています。この背景には、代々、神経内科の部長を務めた人物が、大学院などで神経病理学の分野で研究を行い、その考え方に習熟していたことがあるのかもしれません。

神経内科では、診断が困難な症例も多く、一般的には「神経変性疾患は病理解剖をしない限り診断を確定できない」という考え方も存在します。そのようななかで、当院は、患者さんの診療を通じて、神経疾患における臨床と神経病理を対比して学びやすい環境ではありますので、ぜひそのような視点を持って日々の診療に臨んでいただけたらと思います。

新しいシステムを積極的に採用し、よりよい体制づくりに努めている

私たちは、新しいシステムや考え方を積極的に採用し、よりよい体制の構築に努めています。その1つが、当科で実践している「2人主治医制」です。通常、主治医は1名の医師が担当しますが、私たちは、基本的に2名で主治医を担当します。2人主治医制の導入により、医師の過重労働を回避し、また、学会・研修への参加といった学びの機会を得やすくなりました。当然ながら1人の医師が把握するべき患者さんの数は増えますが、その分、多くの症例から学ぶことができるというメリットがあります。

もう1つの試みは、2016年より導入している「脳卒中ホットライン」です。これは、当院の脳神経外科と神経内科が協力し、救急隊からのコールを医師が直接受けて、迅速な処置・治療が必要な脳卒中に対してスピーディに対応するシステムです。

神経内科 部長、隅寿恵先生からのメッセージ

私たちは、年齢や経験に関係なく、それぞれの知識を互いに教え合い、意見し合える関係でいたいと思っています。ぜひ積極的に学び、患者さんのための医療の実現に向けて共に歩きましょう。

当科は、実践が中心です。楽しいと思えるかどうかは、あなた次第。

急性期病院なので、基本的には忙しく、受け持つ患者さんの数も多いです。「医師の働き方改革」という流れがありますので、たいへんな場面はありますが、私たちは2人主治医制でお互いにフォローしながら、スケジュールを調整し、自分の健康も守っています。

「リアルワールド神経内科」での研修、あなたも一緒にいかがですか。