症状
おむつかぶれは軽度なものから重度なものまでさまざまな症状が引き起こされます。肌の脆弱性などの体質、おむつの着用時間、排泄物の多さによって症状の程度は異なりますが、具体的には次のような症状が現れます。
発赤、痛み
軽度なおむつかぶれでは、外陰部や臀部の皮膚・粘膜にヒリヒリとした痛みを伴う発赤が生じます。なお、この段階では痛みは常にあるわけではなく、排泄した際に尿や便が病変部に付着することで痛みが誘発されることが多いようです。
湿疹
皮膚や粘膜の炎症が進行するとやや膨らみのある赤い湿疹が見られるようになります。湿疹はおむつの繊維に刺激されて痛みを伴うことが多く、臀部など体重がかかる部位にできると潰れて非常に強い痛みや出血を生じることもあります。
表皮剥離
長時間にわたっておむつの着用を続けると皮膚や粘膜がふやけた状態となるため、体勢を変えたときなどに力が加わると皮膚が剥がれることがあります。表皮剥離を起こすと、非常に強い痛みが生じ、排泄をするたびに泣いたり、大きな声で叫んだりすることも少なくありません。
カンジダ感染
おむつの中は高温多湿でカンジダが増殖しやすい状態です。このため、カンジダによる皮膚炎を引き起こすことがあります。発症すると外陰部や臀部が赤く発赤し、小さな湿疹が散らばるように形成されます。しかし、痛みやかゆみは少なく、見た目よりも症状が軽いのが特徴です。
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