がん遺伝子プロファイリング検査
がんゲノム医療で行われるがん遺伝子プロファイリング検査は、遺伝子の特徴を調べることでがんの特徴を明らかにする検査です。検査によって個々のがんの特徴を知り、一人ひとりに合った治療を検討します。
実際の検査では、摘出したがん組織や血液などを使用し、一度に数十~数百もの遺伝子を調べます。検査結果は専門家のもとで検討され、担当医に届けられます。この結果に加え、担当医が患者それぞれの治療歴や状態を考慮し、適切な治療をさらに検討・決定し、患者に提案します。
検査の流れ
手術や生検で採取された組織や血液を用いて検査が実施されます。 “次世代シークエンサー”という機器を使用し、採取した組織や血液のがん細胞のゲノムを解析し、多数の遺伝子情報を調べます。保存されている組織が利用できない際には、生検を実施する必要があり、体の一部に傷が残ったり痛みが生じたりすることがあります。
検査の結果、遺伝子に変異が見つかり、その変異に対して有効な可能性のある治療が存在する場合には、さらに臨床試験に参加することもあります。遺伝子変異に対して、その治療が本当に有効であるかを確かめるために、臨床試験が実施されています。
参考文献
- 国立がん研究センター がん情報サービス 「がんゲノム医療 もっと詳しく」 (閲覧日:2022年8月8日)
- 国立がん研究センター中央病院 「がんゲノム医療とは」 (閲覧日:2022年8月8日)
- 国立がん研究センター がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査 「よく分かるがんゲノム医療とC-CAT」 (閲覧日:2022年8月8日)
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