目的・効果
がんゲノム医療では、主に“がん遺伝子プロファイリング検査”という検査によって多くの遺伝子の変異を調べ、がん細胞の性質などを明らかにします。これにより、がんの性質を明確にしたり、患者さん個人に合った治療を見出したりすることを目的としています。
メリット
がんゲノム医療では、治療の選択肢が増えることが期待されています。現在までの研究では、がん遺伝子プロファイリング検査後に10%程度が遺伝子変異にマッチし治療を受けることができたと報告されています。
がんの主な原因は、遺伝子にストレスがかかることで生じる遺伝子の変異です。そのため、この遺伝子変異の特徴などを調べることで、特定のがんの診断につながることもあります。
国内では、がんゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、がんゲノム医療連携病院などが設置され、日本全国どこにいてもがん遺伝子プロファイリング検査を受けられるよう体制整備が行われています。
このほか、新しい治療法の開発に役立つ可能性もあり、将来的に多くの患者のがん治療に役立つことも期待されています。
参考文献
- 国立がん研究センター がん情報サービス 「がんゲノム医療 もっと詳しく」 (閲覧日:2022年8月8日)
- 国立がん研究センター中央病院 「がんゲノム医療とは」 (閲覧日:2022年8月8日)
- 国立がん研究センター がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査 「よく分かるがんゲノム医療とC-CAT」 (閲覧日:2022年8月8日)
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