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ものもらい

ものもらい

別名
麦粒腫
最終更新日
2020年07月15日
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2020/07/15
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

ものもらいとは、まぶたにある脂腺(脂の分泌腺)や汗腺(汗の分泌腺)に細菌感染が生じる病気のことです。“ものもらい”の語源は、“ものをもらうと治る”という江戸時代の民間療法からとされています。医学的には“麦粒腫(ばくりゅうしゅ)”とも呼ばれ、その名のとおりまぶたに麦のような大きさのしこりが形成されます。しこりは痛みや発赤、腫れを伴い、重症な場合にはまぶた全体が赤く腫れることもあります。

目の違和感や物の見え方の異常といった症状が現れることもありますが、数日でしこりが自然に破れて内部にたまった(うみ)が排出されると回復していきます。一方で、重症化した場合はしこりを切って膿を排出させる治療が必要になることもあります。

原因

ものもらいは、まぶたの縁に存在するツァイス腺(まつ毛の毛根にある脂腺)、モル腺(汗腺)、マイボーム腺(涙の蒸発を防ぐ脂腺)に細菌感染が生じることによって発症する病気です。一般的に、まぶたの浅い部分にあるツァイス腺やモル腺に発生したものを“外麦粒腫”、まぶたの深い部位にあるマイボーム腺に発生したものを“内麦粒腫”と呼びます。

根本的な原因は細菌感染によるものですが、多くは黄色ブドウ球菌など皮膚に潜んでいるありふれた細菌によって引き起こされます。それらの細菌が付着した手で目をこすったり、それらの細菌で汚れたコンタクトレンズを使用したりすることで、汗腺やまつ毛の毛根、マイボーム腺などに細菌が入り込んで発症するのです。

さらに、ものもらいは風邪をひいたり疲れがたまったりしているなど免疫力が低下しがちなときに発症しやすいのも特徴の1つです。

症状

ものもらいを発症するとまぶたの一部が赤く腫れ、痛みやかゆみが生じるようになります。そして、その部位に膿の塊ができて硬さのある小さなしこりを形成し、痛みや赤み、腫れがさらに強くなるのが一般的です。特に、まぶたの深いところで発症する内麦粒腫は外麦粒腫に比べて症状が強く現れ、まぶた全体が赤く腫れ上がることも少なくありません。また、発熱や悪寒といった全身症状を伴うこともあるとされています。

さらに、ものもらいを発症すると目のゴロゴロとした違和感や目の充血、流涙、まぶしさを感じるといった症状が現れることも多く、重症な場合には目を開けることができなくなることも多々あります。

そして、最終的にはしこりが破れて内部にたまった膿が排出されると、自然に回復に向かうケースがほとんどです。

検査・診断

ものもらいは見た目が特徴的な病気であるため、医師の視診や触診によって診断が下されます。特別な検査が必要になることはまずありません。

しかし、しこりが大きく目にもダメージを与えていると考えられるような場合には、細隙灯(さいげきとう)検査などで目の状態をチェックすることがあります。また、発熱などを伴うような重症なケースでは、治療方針を決める目的でしこりの内部にたまった膿を培養して原因菌を特定する検査をすることもあります。

治療

ものもらいと診断された場合は、細菌を死滅させる効果のある抗菌薬入りの目薬や眼軟こうによる治療が行われます。軽度な場合は目薬や眼軟こうのみでよくなることがほとんどですが、十分な効果が得られないときは抗菌薬の内服治療が実施されます。

また、しこりの内部にたまった膿が自然に排出せずに症状が長引く場合は、しこりの一部を切ったり注射針を刺したりして膿を強制的に排出させる“切開排膿”などを行う場合があります。また、内部の膿が排出された場合でも炎症が生じて硬くなった組織が残り、目の違和感などを引き起こす場合には、それらの組織を切除する手術が必要になります。

予防

ものもらいは上でも述べたとおり、汚れた手で目をこすったり不衛生なコンタクトレンズを使用したりすることによって発症します。そのため、ものもらいを予防するには不潔な手で目をこすらないよう注意し、目に異物が入ったときなどはそれをしっかり洗い流すことが大切です。また、コンタクトレンズを使用している場合は、衛生管理を徹底するようにしましょう。

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