症状
鼻と耳は耳管と呼ばれる構造物を介して空間的につながっています。そして中耳は耳管を介して換気されています。耳管開口部の近くに位置しているアデノイドが過度に大きくなると中耳は換気ができなくなります。
換気ができない状況はいわゆる「耳抜き」ができない状況です。そして中耳は陰圧となり,浸出液が貯留した状態である「滲出性中耳炎」になります。アデノイドは鼻の奥にありますので鼻の通りも悪くなり、副鼻腔炎も生じやすくなります。
更には無呼吸や睡眠時無呼吸症候群の原因となり、十分な睡眠がとれないことで日中の集中力も低下します。その結果、「難聴」「鼻づまり」「閉鼻声」「慢性的鼻水」「いびき」「睡眠時無呼吸」「元気がない」「日中ボーっとしている」など様々な症状を引き起こします。
常に口を開けて呼吸をするためアデノイド顔貌と呼ばれる特徴的な様相にもなります。哺乳に影響が生じることもあります。
医師の方へ
「アデノイド増殖症」を登録すると、新着の情報をお知らせします