治療
アンジェルマン症候群は生まれつきの病気であるため、根本的な治療はありません(2024年2月時点)。そのため、治療は症状や合併症を緩和するための対症療法が基本となります。乳児期に哺乳不良があり母乳やミルクをうまく飲めない場合は、鼻から胃までチューブを通して栄養補給を行う経管栄養などの処置を行うことがあります。てんかんや重度の睡眠障害に対しては、発作を防ぐための抗てんかん薬、睡眠薬などの薬物治療を行う場合があります。
脊柱側弯がある場合はコルセットの着用や手術、アキレス腱のつっぱりには専用の装具の使用や手術を必要に応じて行うなど、合併症に応じた治療を行います。また、それぞれの発達の段階に応じて運動や言語などの機能や社会性を伸ばすことを目的として、理学療法、作業療法、療育などを行います。
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