原因
ウェルナー症候群は“WRN”と呼ばれる遺伝子の異常が原因で発症することが分かっています。ただし、この遺伝子に異常があるとなぜ老化が進んでしまうのかについては、まだ分かっていません。
また、ウェルナー症候群は生活習慣に関係なく発症すると考えられています。病気の原因となるWRNの遺伝子異常が“常染色体潜性(劣性)遺伝”という遺伝形式で、親から子へ遺伝した場合に病気が発症することが特徴です。
常染色体潜性(劣性)遺伝とは
人間は父親・母親からそれぞれ1つずつ遺伝子を受け継ぎ、1対の遺伝子を持ちます。常染色体潜性(劣性)遺伝とは、病気の原因となる遺伝子が常染色体の中に含まれており、両親から受け継いだ遺伝子の両方に遺伝子異常があることによって病気が発症することをいいます。
つまりウェルナー症候群の場合には、両親それぞれがWRNの遺伝子異常を持っており、それが両方とも子どもに引き継がれた場合に病気を発症します。1対の遺伝子の両方に異常がないと病気は発症しないため、両親は病気を発症していないことがほとんどです。
また、患者の兄弟姉妹で同じウェルナー症候群にかかる確率は、およそ4人に1人ということになります。
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