症状
ウェルナー症候群では、20歳代以降になると高齢者に生じやすいさまざまな症状が現れます。ただし知能などは衰えず、年齢のとおりに経過すると考えられています。
見た目で分かる症状
見た目で分かる症状としては白髪や脱毛などの毛髪の変化や、手足(四肢)の痩せなどが挙げられます。皮膚も硬くなり、特に足(指・踵・くるぶし)、すね、肘などに傷ができた際に治りにくくなる“難治性皮膚潰瘍”を繰り返すことで、なかには下肢(大腿・膝・下腿など)の切断が必要となってしまう方もいます。
また、ウェルナー症候群の患者は身長が低い傾向にあり、X線検査ではアキレス腱や皮膚の下にカルシウム成分が蓄積する“石灰化”がみられることもあります。なお、声は甲高くかすれたような声になっていくことが一般的です。
合併症
ウェルナー症候群では、白内障や糖尿病、動脈硬化症、脂質異常症、がん(悪性腫瘍)、性腺機能低下症など高齢者に起こりやすい病気が合併症として現れることがあります。なかでも、動脈硬化症とがんは命に関わる可能性の高い合併症として知られています。
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