症状
ウェルニッケ脳症の典型的な症状は、意識障害、失調性歩行、眼球運動障害の3つです。発症するとこれらの症状が急激に出現します。ただし、3つの症状が全部そろうのは3分の1以下とされています。
- 意識障害……錯乱、傾眠など
- 失調性歩行……ふらつきやしゃべりにくさなど。
- 眼球運動障害……細かな目の振るえや目の動きの制限
これらのほか、振戦(意思とは関係なく体の一部が規則的に振るえる)、興奮、起立性低血圧、低体温、失神などを起こすこともあります。ビタミンB1欠乏による末梢神経の障害(脚気)もみられることがあります。
コルサコフ症候群に移行した場合には、記銘力障害(最近の出来事を忘れる)、作話(覚えていないことを隠そうとして話を作ろうとする)、失見当識(自分が置かれた場所や状況、時間が認識できない)などの症状が現れます。
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