症状
エキノコックスの虫卵を体内に取り込んでも、多くは無症状で経過します。単包虫の場合、生涯、気づかれないこともあります。別の検査で偶然発見されることも珍しくありません。
一方、多包虫の場合は、肝臓に感染し、吐き気や嘔吐、右上腹部の違和感などの非特異的な症状が出現することが多いです。肝障害が進行することで、黄疸や腹水などが出現することもあります。
また、肺や脳に障害を引き起こすこともあります。この場合、咳や痰、呼吸障害や疲れやすさ、けいれん、意識障害などが生じることがあります。どの臓器に関連した症状が出現するかは、エキノコックスが侵入した臓器によって異なります。
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