エクソソームのはたらき
エクソソームの主要な機能は、細胞間の情報伝達です。細胞から放出されたエクソソームは、体を循環してほかの細胞に取り込まれます。この際にエクソソーム内部に含まれるmiRNAやmRNAなどが、受け取り側の細胞に伝達されることで、遺伝子発現*や細胞機能に影響を与えます。この仕組みにより、エクソソームは体内のさまざまな生理的プロセスや病気に関与しています。
特に注目されているのが、エクソソームのがん進展への関与です。がん細胞から放出されるエクソソームは、がん細胞の生存、悪性化、転移などを促進するはたらきがあることが示唆されています。たとえば、がん細胞由来のエクソソームが、ほかの細胞へのがん細胞の転移を促進するという報告があります。
体にとってよい影響を及ぼすエクソソームも存在します。免疫系の調節、神経系での情報伝達、組織の修復など、さまざまな生理的プロセスに関与しています。これらは傷ついた細胞の修復、炎症抑制などの効果があると報告されており、1型糖尿病、慢性中耳炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)など従来の治療法では治療が困難だった病気への治療応用も期待されています。
*遺伝子発現:遺伝情報を基に細胞内でタンパク質が生成される過程のこと。
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