おぴおいどゆうはつせいべんぴしょう

オピオイド誘発性便秘症

同義語
OIC
最終更新日:
2024年03月12日
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2024/03/12
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治療

オピオイド誘発性便秘症の治療では、生活習慣の改善指導や薬物療法、浣腸などが行われます。

便秘の原因には、オピオイドだけでなく食事や運動習慣も挙げられます。そのため、患者の状態に応じて十分な水分や食物繊維の摂取、適度な運動などを行うよう指導されることがあります。

薬物療法では、排便をコントロールするため以下のような緩下薬が用いられます。

  • 酸化マグネシウム、ラクツロース……便を軟らかくする作用があります。ただし酸化マグネシウムは、腎機能が低下している患者では高マグネシウム血症を起こすことがあるため注意が必要です。
  • ルビプロストン……腸液の分泌を促進させます。
  • センノシドA・Bカルシウム塩、ピコスルファートナトリウム水和物……腸の動きを促進させます。

上記のほか、2017年からオピオイド誘発性便秘症の治療薬としてナルデメジントシル酸塩が用いられるようになりました。ナルデメジントシル酸塩は消化管のオピオイド受容体に結合することで、消化管におけるオピオイドの副作用を緩和させるはたらきが期待されます。

生活習慣の改善や薬物療法、浣腸などを行っても便秘が改善しない場合には、オピオイドの使用を中止したりほかの薬剤に変更したりするケースもあります。

参考文献

  1. Bruera E, et al (eds). Constipation and diarrhea. Textbook of Palliative Medicine and Supportive Care. 2nd ed. CRC Press, Boca Raton ; 2015. p559-568

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