症状
クラゲの刺胞に触れると、触れた部位における局所的な症状が出現します。具体的には、刺されたときの痛みや、やけどのようなヒリヒリした痛み、チクチクとした痛みなどです。
刺胞の形に一致した皮膚の色調変化(赤みなど)も現れます。刺された場所はかゆみを伴ったり、腫れ上がったりもします。また、痛みは刺された場所から広がった形で自覚されることもあります。
さらに、皮膚の症状だけでなく、刺された直後や数時間経過してから全身症状が出ることもあります。出現しうる全身症状としては、以下のような
- 吐き気や嘔吐
- 心窩部(みぞおちの辺り)の痛み
- 頭痛
- 筋肉の痛みやけいれん
- 意識が遠のく感じやふらつき
- 呼吸困難
などが挙げられます。
クラゲ刺症で生じる症状は、刺されたクラゲの種類や刺された本人の体調によります。また、刺胞は皮膚に残ることもあり、無理に引き抜こうとするとさらに毒が体内に入り込んでしまいます。こうした場合にも、症状が増悪することになるため注意が必要です。このように、状況によってクラゲ刺症は命に関わることもあるため、適切な対処を講じることが大切です。
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