治療
発熱や胃腸炎症状に対しての対症療法(原因ではなく症状に対しての治療)が中心です。脱水にならないような対応を行い、発熱に対しては場合によって解熱剤の使用が検討されます。
脱水対策としては、水分や電解質、糖分をバランスよく摂取することが重要です。病気の発症初期は特に吐き気が強く、多くの水分や食事を摂取することが難しいことがあります。この状況であっても、経口補液を少量ずつであっても構わないので可能な量を摂取することが重要です。経口摂取がままならない場合や下痢が重篤な場合には、点滴で水分・電解質・糖分の補給が検討されます。
また、下痢症状が重篤化することもありますが、原則的に下痢止めの使用は行いません。下痢止めを使用するとサルモネラ菌の体外への排泄が遅れてしまい、サルモネラ腸炎が完治するまでの時間がより長くなることが懸念されるためです。
さらに、サルモネラ腸炎では抗菌薬の使用も検討されます。抗菌薬を使用するかどうかは、全身の状態や経過などによっても異なるため、医師の指示を守ることが大切です。
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