治療
現在のところ、シャルコー・マリー・トゥース病を完治させる治療法は見つかっていません。これまでにもさまざまな薬剤が検討され、なかでもアスコルビン酸は国内外で臨床試験が行われましたが、残念ながら現段階では患者さんにおける有効性は証明されていません。今後、投与期間や投与量も含め、さらなる検討が必要とされています。この他、神経栄養因子、クルクミンなどについても、日々研究が続けられています。
2017年現在実施されている治療としては、患者さんの症状に応じてリハビリテーションが取り入れられています。適度な運動療法を行うことで、筋力維持に役立ち、筋力の低下や萎縮を遅らせることができると期待されています。また必要に応じて下肢や上肢の装具や杖を利用することで、足や指の変形防止、疼痛改善、歩行補助、巧緻性の維持などに有効な場合があります。その他に、足の変形がひどく、生活に影響が出る場合には、痛みの軽減や歩行をしやすくすることを目的に外科的手術が選択されることもあります。
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