症状
トキソプラズマに感染したとしても健康に問題がない人であれば多くが無症状であるとされています。まれに、発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの軽度な症状が引き起こされることがありますが、自然に回復していくことがほとんどです。
一方、免疫力が低下している場合、初めての感染では健康な人と同じく症状が現れにくいとされていますが、すでに感染して体内に潜んでいるトキソプラズマが免疫不全状態で活性化して“トキソプラズマ脳炎”を引き起こすケースが知られています。トキソプラズマ脳炎を発症すると意識障害、けいれん、神経麻痺などの症状が現れて命を落とすケースも少なくありません。
また妊娠中にトキソプラズマに感染すると胎盤を通して胎児に感染し、胎児が視力障害・脳内石灰化・水頭症・精神運動機能障害がみられる“先天性トキソプラズマ症”を発症する可能性があります。
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