とりーちゃー・こりんずしょうこうぐん

トリーチャー・コリンズ症候群

監修:

原因

トリーチャー・コリンズ症候群の原因遺伝子として、TCOF1POLR1CPOLR1D、POLR1Bの4つが挙げられます。このうちTCOF1の変異によるものがもっとも多く、全体の約60~90%を占めるとされています。

遺伝形式の多くは常染色体顕性(優性)遺伝*ですが、一部常染色体潜性(劣性)遺伝**をとる場合もあります。常染色体顕性(優性)遺伝は両親のいずれかがトリーチャー・コリンズ症候群である場合、50%(2分の1)の確率で子どもに遺伝します。常染色体潜性(劣性)遺伝の場合は、両親ともに原因遺伝子の変異を有し発症していない場合、25%(4分の1)の確立で子どもに発症します。また、患者の約60%は両親が原因遺伝子を持ってないにも関わらず、遺伝子の突然変異によって発症すると報告されています。

*常染色体顕性(優性)遺伝:両親から1つずつ受け継いだ2つの遺伝子の、いずれかに病気の原因となる変化を持つと発症する。
**常染色体潜性(劣性)遺伝:両親から1つずつ受け継いだ2つの遺伝子の、両方が病気の原因となる変化を持つと発症する。

最終更新日:
2024年12月20日
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2024/12/20
更新しました
2018/12/27
掲載しました。

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