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びたみんえーけつぼうしょう

ビタミンA欠乏症

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

ビタミンA欠乏症とは、ビタミンAが不足することによって引き起こされる症状が生じた状態を指します。ビタミンA欠乏症は、妊娠と関連してビタミンAが不足しやすい状況に陥り、妊婦さんが視力障害を訴えることもあります。

ビタミンA欠乏が蔓延する地域には、アフリカや東南アジアに位置する発展途上国が多く含まれます。クローン病や原発性胆汁性硬化症など、栄養吸収に障害を起こす病気と関連して、先進国においてもビタミンA欠乏症の発症を認めることがあります。

原因

ビタミンA欠乏症は、ビタミンAが不足することから引き起こされる病気です。ビタミンAは脂質性ビタミンと呼ばれるビタミンの一種であり、レバーや卵、ニンジンを代表とする緑黄色野菜に多く含まれています。これらの食品が摂取されることから体内に取り込まれ、体内では肝臓に大部分が蓄えられるようになります。

ビタミンAは食物を通して摂取されるため、食事内容・栄養状況が高い水準にある地域においては、食事の不足が原因となってビタミンA欠乏症を発症することはあまりありません。しかし、アフリカや東南アジアなどに位置する発展途上国においては、食事からの摂取がままならなくなり、ビタミンA欠乏症が引き起こされることがあります。また、先進国におけるビタミンA欠乏症は、クローン病や原発性胆汁性硬化症、短腸症候群など、栄養吸収に障害をきたしうる病気がベースに存在することがあります。

症状

ビタミンA欠乏症の初期症状は、暗闇での視力調整がうまくいかなくなり、夜間にものが見えにくくなります(夜盲症)。また、眼球が角化を起こす結果、眼球乾燥症と呼ばれる特徴的な見た目を示すようになります。眼球乾燥症になると、白目や角膜の部分が乾燥し厚みが増すようになります。症状が進行すると、眼球にびらん(ただれ)が生じるようになり、角膜軟化症と呼ばれる状態になります。角膜軟化症になると、最終的には失明することもあります。

角化は眼球に限らず、皮膚や粘膜(消化管や呼吸器など)にも認めることがあります。皮膚は乾燥し分厚くなり、下痢や呼吸器感染症も生じやすくなります。さらに免疫機能も低下することがあり、麻疹マラリアなどが重症化しやすくなります。

検査・診断

ビタミンA欠乏症では、ビタミンAの一種であるレチノールを測定することがあります。ビタミンA欠乏症では、レチノールの低下をみます。また、ビタミンA欠乏症では、眼球に対しての症状や網膜の光に対する反応性の低下をみることがあります。そのため、眼科的な診察および網膜伝図検査などの検査が併用されることもあります。

治療

ビタミンA欠乏症の治療の基本は、不足しているビタミンAの補充です。発展途上国におけるビタミンA欠乏状況に対しては、乳児や妊婦さんを中心として重点的に補充のための対策がされます。また、ビタミンAが不足すると、麻疹をはじめとする感染症が重症化することも知られています。そのため、年齢や重症度を考慮してビタミンAの併用がされることもあります。

先進国においては、基礎疾患として吸収障害を起こすような病気が存在することが多いです。そのため、ビタミンAの補充に加えて基礎疾患(クローン病や原発性胆汁性硬化症など)に対しての治療アプローチも考慮することが要求されます。

ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種であり、過剰に摂取すると体内に蓄積し、過剰症の症状が引き起こされることがあります。そのため、過不足のないよう、適切な容量の摂取を心がけることがとても大切です。

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