症状
正期産で生まれた新生児の場合には、哺乳不良、甲高い啼泣、嗜眠*などの意識障害が現れることがあるほか、症状が進むとけいれんや体を弓のように反らせるような発作(後弓反張)などを生じ、重症の場合は亡くなることもあります。一方、早産児の場合には目立った症状がみられることが少ないです。
しかし、いずれも小児期になると筋肉の緊張が異常となるアテトーゼ型脳性麻痺、感音性難聴、上方を注視することができない上方注視麻痺、知的障害などを生じる例があります。ビリルビン脳症はかつて脳性麻痺の3大原因の1つとされていましたが、治療法が確立したことによって正期産児の発症頻度は激減しました。最近では早産児のビリルビン脳症がみられるようになっています。
*嗜眠:意識レベルが軽度に低下した状態
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