原因
ヘニパウイルス感染症は、ヘニパウイルス属に属するニパウイルス、ヘンドラウイルスに加え、そのほかの類縁ウイルスへの感染によって発症します。代表的なニパウイルスとヘンドラウイルスによる感染経路は以下のとおりです。
ニパウイルス感染症
ニパウイルス感染症は、ニパウイルスを持つ動物と直接接触したり、唾液や糞尿などに触れたりすることで感染します。主な自然宿主はオオコウモリです。マレーシアでは、オオコウモリから家畜の豚に感染し、その後豚から人に感染が広がったケースが報告されています。バングラデシュなどでは、オオコウモリの唾液や糞尿で汚染された果実や樹液を摂取することで、人に感染するケースも確認されています。また、人から人への感染はまれですが、家族内や病院内で感染者と濃厚接触した際に感染が報告されています。
ヘンドラウイルス感染症
自然宿主であるオオコウモリから馬への感染が主要な経路です。コウモリの唾液や糞尿に含まれるウイルスが、馬の餌や水を汚染することで感染が起こると考えられています。馬から人への感染は、感染した馬の体液や排泄物との直接接触によって感染します。人から人への感染は確認されていません。
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