治療
ニパウイルス感染症やヘンドラウイルス感染症を含むヘニパウイルス感染症には、現在のところ治療薬が存在していません(2025年2月時点)。そのため、治療としては患者の症状を和らげることを目的とした対症療法が行われます。具体的には、熱が出た場合は解熱薬、けいれんが起きた場合は抗けいれん薬を使用して症状の緩和を図ります。また、脳にむくみ(脳浮腫)が生じた場合には、脳内の圧力を下げるための薬を投与し、呼吸困難になった場合には酸素吸入や人工呼吸器による治療を行います。抗ウイルス薬の一種であるリバビリンが処方されることもありますが、その治療効果については十分な確認がされていない状況です。
「ヘニパウイルス感染症」を登録すると、新着の情報をお知らせします