原因
ラッサ熱は、ラッサウイルス(Lassa virus)に感染することを原因として発症します。ラッサウイルスはマストミスと呼ばれるネズミの体内に潜んでいることがあります。ラッサウイルスは、マストミスの尿や唾液、糞などに多く含まれており、これらに接触することから人への感染が成立します。マストミスは、シエラレオネやナイジェリアなどのアフリカ地域に生息しており、そのため同地域ではラッサ熱の流行をみます。
感染管理で重要な点は、ラッサウイルスは人から人への感染も起こし、医療施設内の水平伝播もあることです。ラッサ熱に感染した方の血液などの体液、便や尿にはラッサウイルスが含まれており、これらに直接触れることで感染が拡大することがあります。回復してからも精液からウイルスが検出されることがあり、性交渉による感染もあります。
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