治療
ラッサウイルスに対しては、リバビリンと呼ばれる薬剤が効果を示すことが知られており、ラッサ熱はこの薬剤を用いて治療します。早期に使用するほど高い治療効果を期待できます。
予防
ラッサウイルスに対してのワクチンはなく、基本的な感染対策を徹底することが重要です。感染した方の体液、血液などに触れることは感染が拡大するリスクとなります。患者さんを看病する際には、状況に応じて手袋、ガウン、マスクなどを着用し、血液等には触れないようにすることが大切です。手洗いを行うことも重要です。また、感染者の回復期の性交渉でも感染することがあり、注意が必要です。
ラッサ熱は、シエラレオネやナイジェリアなどの一定の流行地域があります。流行地域に赴く際には、ネズミに対しての注意が必要です。具体的には、ネズミを避ける、食べ物はネズミがアクセスできない入れ物で保管する、糞や尿に汚染されそうなところに触れない、一般家屋での長期滞在ではネズミ取りの罠をしかける、ネズミを決して食べないなどの対策を取ることが重要です。
ラッサ熱の初期症状は、マラリアや腸チフスなどの病気に類似するものもあります。感染が疑われる状況においては、早期に医療機関を受診し、正確な診断・適切な治療を受けることが必要です。
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