症状
ラッサウイルスに感染後、約1〜3週間の潜伏期間*を経てゆっくりと症状が現れます。発熱や全身の倦怠感、脱力感に始まり、頭痛や筋肉痛、喉の痛み、吐き気、嘔吐、下痢、胸痛、腹痛などが生じます。重症の場合には、肺の周りに水がたまったり(胸水貯留)、顔がむくんだりします。また、鼻・口からの出血や、消化管出血(吐血や下血)が起こることもあります。これらの症状によって体内の血液量が減少し、血圧が急激に下がることがあります。血圧が下がりすぎると、体に十分な血液が行き渡らなくなり、ショック状態に陥る可能性があります。このような状態になると、早急な医療処置が必要です。
そのほか、病気の回復後に耳の聞こえが悪くなる難聴が現れることもあります。特に妊婦は重症化しやすいため注意が必要です。
*潜伏期間:ウイルスなどの病原体に感染してから最初に症状が現れるまでの期間。
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