検査・診断
レム睡眠行動障害では、まず問診によって症状の項目で記載したような内容がないかどうかを確認することが大切です。目を覚ました後に夢の内容を確認し、恐怖や不安を感じるようなものであったなどの内容は、レム睡眠行動障害を考慮するうえで大切な情報であるといえます。
また、レム睡眠行動障害の確定診断では、睡眠ポリグラフ検査と呼ばれる検査が必要となります。脳波を用いた睡眠段階の評価、呼吸状態、筋肉の動きの評価とともにビデオを用いて睡眠中の行動様式を観察することで特有の所見を確認します。これは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などによって類似した症状を呈することがあり、除外する必要があるからです。
さらにレム睡眠行動障害では、経過中にパーキンソン病やレビー小体型認知症といった病気が明らかになることがあります。定期的に病状を観察し、これら病気が疑われる際には、さらなる画像検査が追加されることもあります。
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