症状
レム睡眠行動障害では、レム睡眠中に大きな声を上げる、怒鳴りつける、手足をばたつかせるなどの行動が見られます。レム睡眠中には夢を見ており、こうした夢(特に悪夢)に反応する形で体が動いている状態が確認されます。
レム睡眠行動障害では、こうした行動をもとにして本人がけがをすることがあります。また、同じベッドに寝ている人にも危害が及ぶ可能性もあります。
レム睡眠行動障害で見られるこうした行動異常は、一晩の間に何度か見られることがあります。他人から目を覚ますように促されると、患者さんは容易に目を覚まします。この際、どのような夢を見ていたのかを確認すると、誰かに追いかけられていた、恐怖を感じるような内容であったなどと述べることができるのが典型的といえます。
レム睡眠行動障害は、パーキンソン病やレビー小体型認知症などの神経疾患の初期症状として、初老期から老年期に現れることがあります。睡眠時の異常を見る際には、時間経過とともにこれらの病気に特徴的な症状(動きが鈍くなる、手の震えが見られる、物忘れなど)が明らかになることもあります。
医師の方へ
「レム睡眠行動障害」を登録すると、新着の情報をお知らせします