治療
下腿潰瘍・うっ滞性潰瘍の治療では、潰瘍そのものの完治を目指すことはもちろんのこと、原因となっているうっ血などを改善することも必要となります。
潰瘍への治療は、適度な洗浄と壊死組織の切除、創部の圧迫や被覆です。創部の被覆では、潰瘍の大きさや深さ、浸出液の量、感染の有無などに合わせて外用薬や被覆材が使われます。また、感染による炎症が高度な場合には、抗生剤の内服により治療します。
下腿のうっ血を改善する方法としては、下腿の挙上や弾性ストッキングの着用などがあります。これらの対処でも改善せず、潰瘍の再発や悪化がある場合には、原因となる静脈瘤に薬剤を注入して固める硬化療法や、静脈そのものを切除するストリッピング手術、静脈瘤より高位の静脈を縛って静脈瘤への血流を途絶えさせる高位結紮術などが行われます。
また、近年では静脈内にカテーテルを挿入してレーザーで焼き切る血管内治療も行われています。この治療は、体への負担が少なく、高い治療効果を得ることができることから注目されています。
医師の方へ
「下腿潰瘍・うっ滞性潰瘍」を登録すると、新着の情報をお知らせします