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不妊治療の専門医院、恵愛生殖医療医院における感染対策

不妊治療の専門医院、恵愛生殖医療医院における感染対策
林 博 先生

恵愛生殖医療医院 院長

林 博 先生

目次
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この新型コロナウイルス感染症に関する記事の最終更新は2020年08月18日です。最新の情報については、厚生労働省などのホームページをご参照ください。

不妊治療専門医院である恵愛生殖医療医院では、患者さんに安心して来院していただけるよう、新型コロナウイルス感染対策としてさまざまな取り組みを実施しています(2020年6月現在)。

今回は、同院における感染対策の事例や、患者さんができる感染対策について、院長である(はやし) (ひろし)先生に伺いました。

診察室に設けられたパーテーション
診察室に設けられたパーテーション

当院では、医師会が作成した『新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド』を参考に、新型コロナウイルス院内感染対策のルールを設けています。

  • 院内感染対策……全フロアの換気や消毒の実施など
  • 院内スタッフの出勤基準の徹底……37℃以上の発熱、風邪の症状があるなど、新型コロナウイルス感染症の可能性が考えられる場合は出勤停止
  • 患者さんへの診察時ご協力のお願い……予約の制限、37.5℃を超える発熱がある場合は受診を控えていただくなど

新型コロナウイルス感染防止対策としてはできる限りのことを実施していますので、安心して受診いただければと思います。

具体的には、次のような感染対策を行っています。

当院では、テーブルを挟み患者さんと向かい合う形での診察を行っています。現在は、テーブルの中央にアクリルパーテーション(仕切り板)を設置し、診察時に使用したテーブルは定期的にアルコール消毒を行うことで、感染防止に努めています(2020年6月現在)。

恵愛生殖医療医院 診察室
恵愛生殖医療医院 診察室

体外受精における採卵などの手技、採血など、何らかの処置を行う場合にはフェイスシールドを着用しています。

恵愛生殖医療医院で使用されているフェイスシールド
恵愛生殖医療医院で使用されているフェイスシールド
フェイスシールドは眼鏡やマスクの上から着用
フェイスシールドは眼鏡やマスクの上から着用

定期的に窓を開けて換気しています。院内の一部の窓は大きく開くようになっているため、転落防止の観点からも、窓を開けるのは時間を決めて1日2回程度です。午前と午後の診療の間には、診察室のドアを開け放すようにしています。

当院では、新型コロナウイルス感染症の流行以前から、患者さんに1枚60円でマスクの販売を行っています。2020年6月現在はマスク不足も解消されてきていますが、必要に応じて引き続きご活用ください。

体外受精を行う際、排卵を促す薬(排卵誘発剤)を注射して使用するために連日の通院が必要となる場合があります。当院では、通院の頻度を減らすために、ご自宅で注射をしていただく“自己注射”を推奨しています。自己注射ができるようになれば、注射のために毎日通院していただく必要がなくなり、週1回などの最小限の通院で済みます。これは、新型コロナウイルス感染拡大の以前からの取り組みであり、今後も継続していく予定です。

パーテーションと消毒液を設置した恵愛生殖医療医院受付
パーテーションと消毒液を設置した恵愛生殖医療医院受付

当院を受診される患者さんには、次のようなことをお願いしています。

  • 受診当日に37.5℃を超える発熱がある場合や、体調が優れない場合は受診を控えること
  • 患者さん、ご家族のマスク着用
  • 受付時の体温測定と問診票の記入
  • 人と人との距離(ソーシャルディスタンス)を保つこと
  • スカートの着用またはバスタオルの持参
  • ボールペンの持参

次の項目で詳しくご説明します。

待合室では、なるべく間隔を空けて座っていただくようにお願いしています。また、お子さん連れでの来院はできるだけ控えていただいています。

子宮や卵巣などの状態を調べる内診の際には、下着を脱いで2~3歩歩いていただくことがあるため、できるだけスカートでお越しください。

新型コロナウイルスの感染拡大前にはバスタオルの貸し出しを行っていましたが、現在は中止しています。バスタオルのように、体の上からかけられるものをご持参いただいても構いません。

問診票の記入などの際に使っていただく貸し出し用ボールペンは、使用後にアルコール消毒しています。ご自身でボールペンなどの筆記具をご持参いただくと、より安心かと思います。

恵愛生殖医療医院 入り口
恵愛生殖医療医院 入り口(2020年6月現在)

妊娠について不安があるという方は、今すぐ治療をするかしないかは別にしても、一度は現在の状態を把握するために受診されることをおすすめします。ご相談いただければ、卵子や卵巣の状態を調べたり、妊娠のために必要な治療をある程度判断したりすることができます。

新型コロナウイルス感染の影響を考えて、しばらく不妊治療を延期できるようであればお休みしてもよいと思いますが、年齢により治療を急ぐ必要がある場合には、しっかりと感染予防をしながら治療を進めることが大切です。不妊治療について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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  • 恵愛生殖医療医院 院長

    林 博 先生

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