しんがたころなういるすかんせんしょう

新型コロナウイルス感染症

同義語
COVID-19,新型コロナウイルス関連肺炎
この記事は2020年3月24日現在の情報に基づいて制作されています。より新しい情報や数値の更新がある場合があります。最新情報については厚生労働省や国立感染症研究所の発表を参照してください。
最終更新日
2020年03月27日
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2020/03/27
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2020/03/27
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2020/02/03
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2020/01/29
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概要

新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルスである“SARS-CoV2”による感染症のことです。WHOはこのウイルスによる感染症のことを“COVID-19 ”と名付けました。2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がりました。2020年3月22日現在、新型コロナウイルス感染者は世界171の国・地域に広がり、感染者は324,291人、死者は14,396人に達しています。新型コロナウイルスは中国で発生したと考えられていますが、イタリアを中心としたヨーロッパに流行の中心が移り、死者数はイタリアが中国を上回っているのが現状です。日本国内でも3月25日時点で確認された感染者は1,193人に上り、43人が命を落としています。

新型コロナウイルスは世界を震撼させていますが、現在のところ感染経路、治療法、感染してからの経過など明確には解明されていない部分が多々あります。そのため、世界中の研究機関が新型コロナウイルスの解明に向けてさまざまな調査・研究を急ピッチで進めているのが現状です。

原因

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は新たに発見されたSARS-CoV2に感染することによって発症します。

どのような経緯でSARS-CoV2 が生み出されたのか、またはヒトに感染するようになったのかいまだに不明ですが、中国武漢市の海鮮売場に関連した人で集団発生したことや、後に野生動物の取引エリアからもウイルスが検知されたことから、そこに何らかの原因が潜んでいるとも考えられています。

コロナウイルスは、ヒトを含めた哺乳類、鳥類などに広く存在するウイルスです。コロナウイルスの特徴として、エンベロープ(ウイルス表面の脂質性の膜)上にコロナ(王冠)のようなたんぱく質の突起を持つことが特徴で、これが名前の由来にもなっている1本鎖のRNAウイルスです。ウイルスにはエンベロープを持つものと持たないものがありますが、コロナウイルスを含めエンベロープを持つウイルスはアルコールで失活するという特徴と、変異を起こしやすいという特徴があります。

コロナウイルスは、一般的な風邪を引き起こすウイルスでもありますが、上記のように変異を起こしたり、動物界のウイルスがヒトに感染したりして重大な被害を与えることがあります。2002年に中国広東省から発生したSARS、2012年に中東地域を中心に発生したMERSなどもコロナウイルスの一種です。

症状

新型コロナウイルス感染症は、発熱(37.5℃以上)、喉の痛み、咳、痰などの風邪のような症状で終わる場合が多いとされていますが、なかには4日以上経過した後に高熱、胸部不快感、呼吸困難などが出現し、肺炎へ進展する事例もあります。これらの重症化は高齢者や基礎疾患(心血管疾患、糖尿病、悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患など)を有する人で多く見られる一方、小児や若年層のなかには感染してもほとんど症状が出ない無症状病原体保有者が存在することも判明しました。

中国の国営メディア“新華社通信”の報告によれば、新型コロナウイルス感染症は典型的な肺炎症状だけでなく、下痢や吐き気などの消化器症状、頭痛、全身倦怠感といった一見肺炎とは関係ないような症状が現れることも多いということです。このため診断の遅れにつながり、感染が拡大する可能性もあるとして注意喚起がなされています。

検査・診断

新型コロナウイルス感染症の診断については、これまでの各自治体の地方衛生研究所、国立感染症研究所での遺伝子検査(PCR法)に加えて、3月6日から一部医療機関での保険診療による検査が行われるようになりました。いずれも、症状や感染している人との接触歴などから“肺炎”の発症が疑われる場合に限り実施可能となっています。現在は、簡便で迅速に結果が判明する検査法の開発が進められており、臨床で利用されることが期待されています。

中国では血液中のウイルスに対する抗体の有無を判定する“イムノクロマト法”による迅速検査キットが承認されており、このキットを開発した会社と提携を結ぶ大阪市の繊維メーカーが3月16日から検査キットの輸入・販売を開始しています。検査キットでは特別な機械を必要とせずに15分で判定が可能かつ95%の精度があるとされており、今後の活用が期待されています。

そのほか、肺炎の重症度を評価する目的で、経皮的な酸素飽和度の測定や胸部X線検査、胸部CT検査などが行われます。X線写真では分かりにくい病変が、CT検査では分かりやすいなどの特徴も判明しています。

治療

新型コロナウイルス感染症の治療法は、風邪のような症状の場合には対症療法(熱や咳などの症状を抑える治療)を行いますが、肺炎の場合は酸素投与、全身循環管理に加えて抗ウイルス薬の投与が奏効する場合があります。特に重症な場合には、体外式膜式人工肺(ECMO:人工肺とポンプで肺の代替を行う装置)を使用しなければならないこともあります。

抗ウイルス薬としては、抗HIV治療薬の一種であるロピナビル・リトナビルや新型インフルエンザ用治療薬であるファビピラビルなどが臨床試験されています。また、気管支喘息治療薬である“シクレソニド”も新型コロナウイルスの活性を失わせることが確認されています。

なお、日本感染症学会は、“50歳以上で酸素投与が必要な患者”、“基礎疾患があり酸素投与が必要な患者”、“年齢にかかわらず呼吸状態が悪化傾向にある患者”に対して、これらの試験的に使用されている抗ウイルス薬の適応を検討すべきとの見解を示しています。

予防

なお、現在のところSARS-CoV2 はヒトからヒトへ感染することが分かっており、主な感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸入)と接触感染(感染者の飛散した唾液や痰などにより汚染された環境に触ることでの感染)です。医療の現場では、検査や処置の際にエアロゾルが発生することで空気感染(空気中にいつまでも漂う病原体によって感染)の可能性も指摘されています。

また感染してから症状が現れるまでの期間は3~5日(最大14日)とされており、それまでの間でも感染を広げる可能性も示唆されています。さらに、新型コロナウイルスは感染したとしても症状が出ないケースが多いことが分かっており、さらに無症状病原体保有者も症状がある感染者と同程度のウイルスを持つとの報告もなされています。そのため感染に気付かないまま周囲に感染を拡げているケースも多々あると考えられています。

飛沫感染や接触感染の予防には、手洗いや手指消毒を徹底し、マスクの着用が有効です。現在、感染予防のための“マスクの買い占め”が世界的に問題となっていますが、WHOや厚生労働省の見解によれば、医療従事者など発症者と密な接触をする場合は飛沫感染対策として、また咳などの呼吸器症状がある人が着用することは咳エチケットとして、その有用性が認められています。現在(2020年3月25日)は、全国で換気の悪い閉鎖空間における接触感染と思われる事例が散発しており、政府が国内発生早期として、不要不急の外出の自粛や全国の学校休校を要請している状況です。しかし、野外で人との接触が少ないところでのマスクの着用は不要とされており、メリハリのある着用と冷静な対処が必要です。

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