新型コロナウイルス感染症に関する最新情報

しんがたころなういるすかんせんしょう

新型コロナウイルス感染症

同義語
COVID-19,新型コロナウイルス関連肺炎
最終更新日
2021年11月17日
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2021/11/17
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2020/02/03
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2020/01/29
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概要

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは、新型コロナウイルスSARS-CoV-2)による感染症です。2019年12月に中国で初めて報告され、今もなお世界的な流行を見せています。日本では2021年9月1日までに1,482,253人(国内人口の約1.2%)が新型コロナウイルス感染症と診断されています。

新型コロナウイルス感染症は新型コロナウイルスの感染から1~14日(平均約5日)の潜伏期間ののち、発熱、鼻水、喉の痛み、せきなどの呼吸器症状や、嗅覚異常や味覚異常といった症状が現れます。また、感染者の一部は肺炎が悪化して酸素投与や集中治療室での人工呼吸管理が必要になることがあり、特に、高齢者や基礎疾患などがある人、一部の妊娠後期の人で重症化のリスクが高いといわれています。日本では、全体の約1.6%が重症化し、約1.0%が死亡していると報告されています。

新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日間程度はほかの人に感染させる可能性があるといわれています。特に、発症直前や直後がもっともウイルス排出量が多く、感染のリスクが高まるため、流行期間中は症状の有無にかかわらず3密(密閉・密集・密接)や、感染リスクが高まる「5つの場面」を避けるような行動を心がけることが大切です。

原因

新型コロナウイルス感染症の原因は新型コロナウイルスSARS-CoV-2)です。ウイルスはヒトの粘膜に付着し、そこから体内に入り込んで増殖することで発熱やせきなどの症状を引き起こします。

コロナウイルスとはRNAを遺伝情報とし、「エンベロープ」と呼ばれる脂質の二重膜を持つウイルスの総称です。新型コロナウイルス以外にはいわゆる「かぜ」の原因となるウイルスや、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群MERS)の原因となるウイルスがあります。

新型コロナウイルスの感染経路

新型コロナウイルスは一般的に飛沫感染と接触感染によって感染し、中でも飛沫感染が主な感染経路であると考えられています。

飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、せき、会話によるつばなど)に含まれたウイルスをほかの人が口や鼻などから吸い込むことで感染する経路です。

接触感染とは、感染者が触れることなどでウイルスが付着したものに、ほかの人が触れてその手で口や鼻などを触ることでウイルスが粘膜から感染する経路です。眼の粘膜である結膜からも感染するといわれています。

新型コロナウイルスは発症の2日前から発症後7~10日の間(特に発症直前・直後)にほかの人に感染させるといわれています。また、新型コロナウイルスに感染していても症状が出ない人がおり(無症状病原体保有者)、この場合でもほかの人に感染させる可能性があります。一方、新型コロナウイルスに感染している人のうち、ほかの人に感染させているのは約2割以下であるといわれており、この人たちが何人もの人に感染させてしまうことで感染が広がってしまうと考えられています。

新型コロナウイルスは飛沫が飛びやすいマスクなしでの会話や、3密(密閉・密集・密接)の環境で感染しやすいことが分かっています。

新型コロナウイルスの変異株

新型コロナウイルスなどのウイルスは、増殖や流行を繰り返す中で遺伝子配列を少しずつ変異させており、新型コロナウイルスは約2週間で1か所程度の速さで変異を繰り返しているといわれています。そのうち、感染性が高まったり、ワクチンへの効果を弱めたりする、またはその可能性がある株を「懸念される変異株(VOC)」と「注目すべき変異株(VOI)」として警戒の対象としており、2021年9月時点では4種類のVOCと4種類のVOIが報告されています。

2021年9月時点で流行の中心とされているのはVOCの1つであるデルタ株と呼ばれる変異株であり、従来株と比べると感染性や入院リスクが高く、ワクチンや抗体医薬の効果を弱める可能性があるとされています。

症状

新型コロナウイルス感染症の発症早期では発熱・鼻汁・喉の痛み・せき・倦怠感・息苦しさといったかぜやインフルエンザに似た症状や、嗅覚異常・味覚異常、下痢などが現れることがあります。一部の人は症状が悪化して肺炎になり、入院が必要になることもあり、さらに重症化すると集中治療室での人工呼吸管理が必要になります。

重症化する場合は発症後約5~7日程度で急速に悪化することが多く、特に高齢者や基礎疾患(糖尿病心不全、呼吸器疾患など)を持つ人で重症化しやすいことが知られています。

また、急性呼吸窮迫症候群ARDS)と呼ばれる重度の呼吸不全や、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応、血栓症や心筋炎が合併症としてみられることもあり、若年層であっても重症化することがあります。

新型コロナウイルス感染症の後遺症

新型コロナウイルス感染症にかかった人の中には、治療や療養が終わったにもかかわらず一部の症状が長引くことがあり、いわゆる後遺症として報告されています。

新型コロナウイルス感染症の後遺症については研究が進められている最中ですが、2021年6月時点の研究報告では、以下の後遺症が報告されています。

  • 中等症以上の患者の一部に、退院3か月後の肺CT画像上での画像所見、肺機能検査の異常、筋力低下や息苦しさなどの自覚症状が認められた。
  • PCR検査や抗原検査で陽性となり入院した患者のうち10~20%程度に診断後6か月経過時点で疲労感、倦怠感、息苦しさ、睡眠障害、思考力や集中力の低下、脱毛、筋力低下、頭痛、嗅覚味覚障害などが残っていた。
  • 病院入院やホテル療養した無症状・軽症・中等症の患者の一部は1か月後までに嗅覚障害や味覚障害が残っていた。

検査・診断

新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、抗原検査とPCR検査やLAMP検査があります。抗原検査は、ウイルスを特徴づけるタンパク質(抗原)の存在を調べるもので、PCR検査やLAMP検査はウイルスを特徴づける遺伝子配列の有無を調べるものです。それぞれ、検査の精度、検査が行える場所、判定にかかる時間が異なります。検査は、鼻咽頭(びいんとう)鼻腔(びくう)のぬぐい液や唾液を検体として行われます。

新型コロナウイルス感染症は検査結果と医師の診察に基づいて診断が確定します。そのため、検査結果が陰性であっても、医師の診察が行われていなければ新型コロナウイルス感染症ではないと診断することはできません。

また、肺炎の診断のためには、胸部X線検査や胸部CT検査が行われます。

新型コロナウイルス感染症の重症度

新型コロナウイルスの重症度は、血液の酸素飽和度(SpO2)と呼ばれる検査値と、臨床症状に基づいて判断されます。

  • 軽症:SpO296%以上、呼吸器症状がない、せきのみで息切れがない
  • 中等症I(呼吸不全なし):SpO294%~95%、息切れと肺炎所見がある
  • 中等症II(呼吸不全あり):SpO293%以下、酸素投与が必要
  • 重症:集中治療室での治療が必要または人工呼吸器が必要

治療

新型コロナウイルスの治療は重症度によって異なります。軽症の場合は対症療法を行いながら経過観察を行うことで自然に軽快することも多く、解熱剤などが使用されることがあります。

病状や重症度に応じて、中和抗体薬、抗ウイルス薬、ステロイド薬、免疫調整薬、中和抗体薬や酸素の投与を行います。また、集中治療室での治療や人工呼吸器の使用が必要になる場合もあります。

新型コロナウイルスの治療薬

日本で使用できる新型コロナウイルスの治療薬については2021年9月1日時点で4種類が承認されています。

  • レムデシビル:エボラ出血熱の治療薬として開発されていた抗ウイルス薬。点滴によって投与する。
  • デキサメタゾン:ステロイド薬。酸素投与を必要とする患者への投与が推奨されている。
  • バリシチニブ:関節リウマチなどに使われている免疫調整薬。レムデシビルと併用して使用される。
  • カシリビマブ/イムデビマブ、ソトロビマブ:新型コロナウイルス感染症に対して新たに作られた中和抗体薬。重症化リスクがある軽症~中等症Iの患者に対して使用される。

予防

新型コロナウイルス感染症は主に飛沫感染や接触感染によって感染するため、これらが起こりやすい状況を避けることが予防につながります。また、新型コロナウイルスワクチンが接種可能であり、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を予防する効果が報告されています。

基本的な感染予防対策

新型コロナウイルス感染症は、マスクなどの防護対策を行わずに、3密(密閉・密集・密接)の環境で人と接することで感染が広がることが分かっています。

そのため、マスクなどの防護対策を行ったうえで3密を避け、体調が悪いときは外出を控えるなどの予防対策が必要です。接触感染を避けるために手洗いや身の周りのものの消毒・除菌を行うことも大切です。

また、飲酒を伴う懇親会や大人数や長時間に及ぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面で感染リスクが高くなることが分かっているため、これらの場面を避けるようにしましょう。

新型コロナワクチン

2021年9月時点では、2種類のmRNAワクチン(ファイザー社、武田/モデルナ社)と1種類のウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)が接種可能です。接種できるワクチンの種類は、年齢やアレルギーの有無などの条件によって異なります。

接種を受けた人は受けていない人よりも新型コロナウイルス感染症を発症する人が少ないことが分かっており、感染の予防を示唆する研究結果も報告されています。

ワクチンの種類にもよりますが、接種後に接種部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢などの副反応が一定の頻度でみられます。

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