
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は咳、喉の痛み、体のだるさ、発熱などの症状が生じ、肺炎を発症して重症化すると酸素療法や人工呼吸器が必要となる病気です。新型コロナウイルス感染症の症状は風邪やその他の感染症とも似ており、なかでも喉の痛みや咳などは日常的に生じることがあるため病院を受診するタイミングに迷うこともあります。
では、喉の痛みがある場合は新型コロナウイルス感染症の感染が疑えるのでしょうか。本記事では、新型コロナウイルス感染症の主な症状や病院の受診方法などについてお伝えします。
※本記事は5月26日時点の情報です。
新型コロナウイルス感染症にかかると喉の痛みも生じます。そのほかの主な症状は喉の痛み、咳、体のだるさ、発熱など、風邪のような症状が現れます。また、人によっては臭覚もしくは味覚に異常を感じることもあります。しかし、軽症の場合は症状に気付かない人もいるほか、感染していてもまったく症状が見られない人もいます。感染後は自然に治る人もいれば重症化して肺炎が生じてしまう人もおり、現時点では高齢者や基礎疾患を持つ人が特に重症化しやすいと考えられています。
喉の痛みが強く、痛みを和らげたい場合は温水でのうがいや市販の喉用トローチの使用を検討してもよいでしょう。どのような市販薬を使用すべきか迷ったら、薬局の薬剤師に相談しましょう。
また、喉の痛みが長く続く場合は新型コロナウイルス感染症である可能性を考え“帰国者・接触者相談センター”に電話で相談することを検討しましょう。
喉の痛みや咳が見られるなど、新型コロナウイルス感染症を疑う症状がある場合が新型コロナウイルス感染症と診断されていなくても風邪やインフルエンザなど別の病気の可能性も含め、感染を拡大させないよう感染対策を行いましょう。具体的には咳エチケットや手指消毒・手洗いの徹底が効果的です。
咳をマスクやティッシュ、ハンカチ、あるいは服の袖で押さえてすることをいいます。マスクを着用することが望ましいですが、マスクがないときは手ではなくティッシュやハンカチ、洋服の袖などを使用して受け止めるようにしましょう。
アルコール手指消毒薬がある場合、アルコール手指消毒液を用いた手指消毒を行うとよいでしょう。ただし、アルコール手指消毒薬がなければせっけんと水道水による手洗いをしましょう。手洗いはせっけんを使用して手のひらだけでなく手の甲や指・爪の間も洗えるよう時間をかけて行い、流水で丁寧に流します。洗い終わったら清潔なハンカチなどで水分を取りましょう。外出後や食事の前などこまめに手指消毒・手洗いを実践することで他人にうつさないだけでなく、自分が感染症にかかるリスクも減少させることができます。
家族が喉の痛みや咳、発熱など新型コロナウイルス感染症の症状を訴えた場合、感染拡大を避けるため手洗いや咳エチケットのほかに以下のことにも注意しましょう。
新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が現れたら周囲の人へ感染を拡大させないために会社や学校を休み、数日間様子を見るようにしましょう。休んでいる間は毎日体温を測り、熱が下がって症状が治まった後に出社・登校を検討するようにします。しかし、体の強いだるさや息苦しさを感じることがあれば、各都道府県に設置された“帰国者・接触者相談センター”へ相談して係員の指示に従って病院を受診しましょう。ただし、緊急の場合を除いて直接病院を受診することは控えるようにしましょう。
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)、高熱*などの強い症状のいずれかがある場合
・重症化しやすい人**で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
・上記以外の人で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
*これまで帰国者・接触者相談センターへ相談するための条件として、“37.5℃以上の発熱が4日以上継続している”がありましたが、現在は削除されています。
**高齢者、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患〈慢性閉塞性肺疾患など〉など)がある人、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人、妊娠中の人
ただし、風邪の症状が4日以上続く場合は必ず“帰国者・接触者相談センター”に問い合わせをしましょう。症状には個人差があるため、強い症状だと感じる場合はすぐに相談をしてください。
新型コロナウイルス感染症は喉の痛みを含め風邪と似た症状があるため、自分では新型コロナウイルス感染症の発症を判断できません。そのため、日頃から予防対策を心がけることはもちろん、気になる症状があるときは万一自分が感染していたときを想定しマスクを着用するなど感染拡大の予防に努めましょう。また、体のだるさや息苦しさを感じるときは“帰国者・接触者相談センター”へ問い合わせ、指示に応じて病院を受診しましょう。
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