
新型コロナワクチンの接種が順次行われる中、新型コロナウイルスの変異ウイルスによる感染が世界各国で報告されています。日本でもその感染者数が増加していることから、世間では「今のワクチンには変異ウイルスに対しても効果があるの?」「別のワクチンが必要になるの?」という疑問や不安の声が多数挙がっていますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、2021年5月現在日本で接種が行われているワクチンの変異ウイルスに対する効果について解説します。
まず、変異ウイルスについて正しく理解しましょう。
新型コロナウイルスの変異ウイルスは、2020年夏にD614Gという変異のあるウイルスが見つかったことで注目されました。その後しばらくは注目されていませんでしたが、同年11月末にイギリスで、それ以降新たに南アフリカやブラジル、フィリピンなどでも新たな変異ウイルスの検出と流行拡大が報告されて以降、世界各国で変異ウイルスの感染が拡大しています。
これらの変異ウイルスは従来ウイルスよりも伝播性(ヒトからヒトへの移りやすさ)・重症化リスクが高いなどという報告があります。しかし、いまだ明らかではないことも多く、今後も引き続き研究・調査が必要です。
日本で感染が確認されている変異ウイルスは、イギリス由来の変異ウイルス(B.1.1.7)、南アフリカ由来の変異ウイルス(B.1.351)、ブラジル由来の変異ウイルス(P.1)、インド由来の変異ウイルス(B.1.617)の4種類です。また、日本で変異ウイルスのクラスターが発生しているという報道などがされていますが、それは主にイギリスの変異ウイルスによるものです。
日本で承認され接種が開始されているファイザー社製のワクチンは、変異ウイルスに対して効果は低下するものの作用する抗体が作られたという報告がされ、実際の検討でも効果があることが示されています。
また、2021年5月12日に横浜市立大学からは、感染歴がなくワクチンを2回接種した方の血液中にはイギリス、南アフリカ、ブラジル由来の変異ウイルスに対しても、90~94%の方でなんらかの中和抗体ができているという研究報告がされました。
このように現段階で変異ウイルスに対するワクチンの効果はさまざまな機関で調査・研究がされているところです。
新型コロナワクチンの変異ウイルスに対するワクチンの効果については、さまざまな情報が流れていますが、今ある情報を正しく理解することが大切です。
また、変異ウイルスに対する対策は、個々人のレベルにおいてはこれまでの感染対策とは異なる点はなく、今まで同様に3密の回避、適切なマスクの着用、距離の確保、換気やアルコール消毒などの感染対策を徹底して行うことが重要です。
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