治療
新型コロナウイルス感染症の治療方法は重症度によって異なります。軽症の場合は対症療法を行いながら経過観察を行うことで自然に軽快することも多く、解熱剤などが使用されることがあります。
病状や重症度に応じて、中和抗体薬、抗ウイルス薬、ステロイド薬、免疫調整薬、中和抗体薬や酸素の投与を行います。また、集中治療室での治療や人工呼吸器の使用が必要になる場合もあります。
新型コロナウイルスの治療薬
日本で使用できる新型コロナウイルスの治療薬については、2023年9月時点で主に以下の治療薬が承認されています。
抗炎症薬
- デキサメタゾン:ステロイド薬。中等症II〜重症の患者への投与が推奨されている。
- バリシチニブ:関節リウマチなどに使用される薬。中等症II〜重症の患者に検討される。
- トシリズマブ:関節リウマチの治療薬としても使用される。中等症II〜重症の患者に検討される。
抗ウイルス薬
- レムデシビル:エボラ出血熱の治療薬として開発されていた薬。ハイリスクの軽症~重症患者まで幅広く検討される。
- モルヌピラビル:ハイリスクの軽症~中等症Iの患者に検討される。妊婦には使用できない。
- ニルマトレルビル/リトナビル:ハイリスクの軽症~中等症Iの患者に検討される。併用できない治療薬が多いため注意が必要。
- エンシトレルビル:軽症~中等症Ⅰの患者に検討される。妊婦には使用できず、多くの薬剤が併用禁忌となっている。重症化リスクの少ない患者にも使用が可能である。
中和抗体薬
- カシリビマブ/イムデビマブ:ハイリスクの軽症~中等症Iの患者に検討されるほか、濃厚接触者の発症の抑制にも使用できる。
- ソトロビマブ:ハイリスクの軽症~中等症Iの患者に対して使用される。
- チキサゲビマブ/シルガビマブ:ハイリスクの軽症~中等症Ⅰの患者に検討されるほか、免疫抑制状態にある患者に投与し発症を抑える効果も期待できる。
- 2023/09/20
- 更新しました
- 2021/11/17
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- 2021/03/10
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- 2020/08/12
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- 2020/04/13
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- 2020/03/27
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- 2020/03/27
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- 2020/03/26
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- 2020/03/09
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- 2020/02/21
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- 2020/02/18
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- 2020/02/03
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- 2020/01/29
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