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味覚障害
味覚障害は、通常の味を感じることができなくなる病気です。唾液や咀嚼の不足、味細胞の受容体の異常、神経の異常、味覚中枢である味覚野の異常などによって起こります。発症すると、塩辛さや甘みが強いものを...
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口・のど

味覚障害みかくしょうがい

更新日時: 2017年04月25日【更新履歴
更新履歴
2017年04月25日
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概要

味覚障害は、通常の味を感じることができなくなる病気です。唾液や咀嚼の不足、味細胞の受容体の異常、神経の異常、味覚中枢である味覚野の異常などによって起こります。発症すると、塩辛さや甘みが強いものを食べ過ぎて、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を誘発する恐れがあります。また、食事に対しての楽しみがなくなることもあります。

原因

味覚は、噛むことで唾液と混ざった「味を持つ物質」を、舌やその周辺にある味細胞(みさいぼう)の受容体で感知し、神経を通じて大脳の味覚野に伝わることで認識されています。味覚障害は、こうした一連のプロセスのどこかで異常が起こると発症します。

異常が起こる原因として代表的なものは、亜鉛不足です。亜鉛が不足すると味細胞のはたらきが阻害されて味覚障害が起こります。亜鉛不足が起こる状況には、食事からの亜鉛の摂取量が低下したときや、抗アレルギー薬・抗がん薬・解熱鎮痛薬・抗うつ薬などの薬剤と亜鉛が相互作用を起こしたときなどが挙げられます。また、貧血、消化器疾患、甲状腺疾患、腎疾患などが原因となって生じることもあります。

その他の原因としては、風邪、舌に付着する白いカスである舌苔(ぜったい)、うつ病やストレスなどが考えられます。また、味は中枢神経で感知されるため、脳梗塞や脳出血などにより脳細胞が障害を受けると、味覚障害を発症することがあります。

症状

味覚障害は、味そのものの感覚がにぶくなる「量的障害」と、味覚が変化してしまう「質的障害」に分けられます。

量的障害

味覚障害の患者さんのほとんどは量的障害とされています。量的障害が起こると、味の感覚が徐々に低下します。ゆっくり進行するため、患者さん自身でも気付きにくいことがあります。進行すると味覚消失に陥る恐れがあります。

また、甘味・塩味・酸味・苦味などのうち特定の味が感じられなくなることもあります。そのときは「蜂蜜の味がしない」「醤油をつけたはずなのに、つけた気がしない」などの症状がみられます。

質的障害

質的障害が起こると、味覚そのものは感じられても、味の感じ方が正常とは異なる状態になります。たとえば、口の中になにも入れていないのに、苦みや酸味などを感じたり、変な味がすると感じたりします。

また、「醤油が苦いと感じる」「レモンが塩辛いと感じる」など、本来の味とは異なった味覚として自覚することもあります。

検査・診断

味覚障害を診断するための検査にはいくつかの方法があります。代表的な検査は、神経経路に異常があるかどうかを確かめる「電気味覚検査」や、甘味・塩味・酸味・苦味ついてどの味覚がどの程度鈍っているのかを測る「濾紙ディスク検査」です。

味覚は唾液の量にも影響されるため、「安静時唾液量測定」と「ガムテスト」も行われます。唾液分泌機能や調節機能を調べる検査で、安静時唾液量とガムをかんだときの唾液量を測定し、両方の結果を比較します。

その他には、血液検査で亜鉛の値を測定したり、味覚に影響を及ぼす全身疾患がないか調べたりします。心理テスト、唾液線シンチグラム、嗅覚検査などが行われることもあります。

治療

味覚障害の治療は、薬物療法と食事療法が中心となります。亜鉛不足がみられるときは、亜鉛を含んだ薬剤が処方されます。味覚障害の状況によっては、抗不安薬や漢方の使用も検討されます。生活習慣病を予防するという観点からも、適切な治療を受けることが重要です。

味覚障害を予防するためには、食事に気を配ることが大切です。牡蠣・牛肉・うなぎ・ごま・海藻・大豆・卵黄・アーモンドなど、亜鉛を多く含む食品を食べるようにしましょう。また、摂取した亜鉛が効果的にはたらくよう、日頃からビタミンCや動物性タンパク質を合わせて摂取するように心がけましょう。

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